価格とかについての話

(VRChatなどに限らず同人やクリエイティブなものに関する)

販売物における無料や高額などの価格について。

またそれに関わる市場や文化や活動に与える影響について。

 

無料が良い悪いの話は今回置いておいて、こういった話題でよく使われる言葉や実際の現象に対しての意見です(主に体験から書きます)。妄想含む散文ですので話半分で読んでください。

 

・結論を最初に書く

頒布する物品の価格設定は高額から無料までの間でなだらかに各種存在する状態が好ましいです(グレードと置き換えても構いません)。このグラデーションを持った価格帯が全体を効率よく動かしそれに関わる活動や文化や市場を活性化します。

 

### 以下蛇足 ###

 

・価格付けそのものに対する意見

価格付け(定価)を許されるのはそれを制作、頒布している者だけです(意外と忘れられがち)。※ブーストはまた別の話

 

・資本主義(社会)

ものをつくりだす商品生産者の社会です。投資もしくは富の流動が無い状態では社会は死にます。独り勝ちが続き、後続に投資するシステムが無いとその社会や文化や商売は最終的にシステムごと死にます。資本主義に関する最大の誤解は経済と共にあるという事を忘れてしまう事です(富の蓄蔵が最終目的ではありません)。経済が「回らない」状態では資本主義は成り立ちません。

 

・金額の大小という概念(絶対値)

実際は相対的なものです、人によって変わる(経済状態による)ので意味がなされません。後述しますが、絶対に高いや絶対に安いという概念は存在しません。

 

・無料は将来への投資

無料で配って味を占めさせ後で有料を売りつけるという…もしくはより高額で魅力的なものへと興味を出させるという考え。ただしそれは他に無料の物が無い場合に限ります(延々に作り出される無料のものから別の無料のものへと乗り換えられるだけに終始してしまう)。また、劣化する物や消費されるものに限ります(回転効率の問題)。

 

・相場

今の情報化社会において相場が自動的に落ち着く事はありません。相場は操作されるものであって、決められない限り割と短期間で上昇か下降の直線を描きます。

しかし決まった所で最終的には相場を決める人(組織)が権力を持つ事になり統治する事になります。やがてそれに反発する人(奉仕団体、自爆テロ行為)や自分だけ抜け駆けして相場から逸脱する人が出てきて相場は崩壊します。相場は人為的に努力し(経済外活動を含む実行力の保有にて)維持されなければならないという事です。

 

・奉仕(団体)行為

相場や現状や文化を無視して、己の傲慢さと「施す」というマウンティングで快楽を得る「偽の」奉仕行為をする人(人々)。大概は(経済的にも時間的にも)安全な位置から見下ろす形で配給を続ける事が多いです。特徴はその文化や構造、回収システムに興味が無く、視野が狭い事です。

 

自爆テロ活動

市場を崩壊させる価格で挑みそれを正義や道徳と論じ活動する(カリスマ性取得やコマーシャル行動を兼ねる事もまれにある)。他者は迷惑をこうむり撤退や活動休止をする中、当人も無理しながら活動を続け…やがて人格や肉体や経済的に無理がたたって自滅する事が多いです。後には焼野原しか残らない場合が多く、その文化や市場が二度と復活出来ない場合や最悪それに関する技術が失われる事も多いです。

 

・抜け駆け行為

周りの価格より安くしたり無料で活動する事によって名前を売り、ゆくゆくは先人たち(大概は知名度のある人々)の仲間入りをしようとする者(自分はやり手でIQが高いと思い込んでいる若者に多いパターン)。中途半端に実力がある場合が多いが(人気のある品物のエッセンスを取り入れるのがうまい)安くて代用が効くから人気がある事が多く、しばらくすると使い捨てられる運命。雨後の竹の子のように生えてくるので利用する側としては問題が無い。

 

・殲滅者

既にある程度の価格の物が売れている状態でさらに無料のものを頒布する事によって自分より(売上的に)下位の者を殲滅するやり方を好む者。一見効果的だが最終的に飽きられたり無料合戦(報復)に巻き込まれて滅亡する。

 

・弱肉強食

よく使われる言葉。実際の自然界では一定の環境を保つ為に強者が全てを食らい尽くすシステムは無い(人間だけが例外、外来種は人為的な効果が大きいので除外する)。肉食動物草食動物の例もたまに出るが強さで言うのであれば草食動物の方が強い事が多いです。

 

・適正価格

適正価格を決めるのは本人です。適正とは自分にとって適正であるかが大事であると思われます(バイト行為に置き換えるなど)。これを他者にゆだね過ぎると死ぬ。高過ぎるのは身の程知らずで傲慢だが、低すぎる価格は他者への優しさではなく「自他への暴力」だと認識する教育は必要。

 

・付加価値

付加価値を決めるのは購入者です。価値そのものは適正価格で出しますが当人はそれ以上の価値を見出すことが出来ません。付加価値を決めるのはいつでも他者です、特に購入者が考えるのが良いかと思われます(BOOTHなどのブーストなどは良いアイデアだと思っています、アマギフもいいですよね)。

 

・需要と供給

市場と言うものが存在しているのであれば需要と供給を考えを入れる事も出来ますが、それはあくまで組合と地域制の全把握があっての事です。組合も無く全体像もリサーチもできていない状態では需要と供給の意味はなさないと思われます(ましてや単純な購入者の意見やつぶやきで判断できるものではないです)。

 

・価格の二極化

あらゆる文化や市場において無料と高額の二極化は起こりやすい。しかしこれが起こるとその文化は破壊されやすいです(保護が無い状態では消滅)。この状態は適正価格放置と経済活動アンチ(もしくは無関心者)が全体の数を占めると起こりやすいです。

 

・責任問題

広域に(広告や内部課金の無い)無料で配るものには責任放棄の意味合いも大きいです。無料の物しか出していない人は無責任な人と思っても間違いではないのでそこは蔑んでもいいと考えます(反経済活動的です)。ホビーと言う言い訳は公開しない、もしくはこっそり身内に対して公開する事で成り立つものです。

 

・趣味である(ホビー問題)

たまにこういう人がいますが…何でもかんでも「趣味」と言えば許される事ではありません。片手間であろうが本気であろうが広域に対して行動する事、発信(頒布)すること(影響力がある事)は責任を伴います、それが社会に生きるという事です。プロアマや仕事であるかどうかが重要という事ではありません、プロでも素人でも強盗(行為)は強盗なのと同じ理屈で、ラベルを変えれば本質が変わるという事ではありません。

 

・素材としての無償化。

(別の何かをクラフティングする場合の)素材などにおいて一部無償でフルは有償と言う考え方はグレーです。効果的でもありますし経済活動もある程度活性化させます。これに関してはバランス次第ですので状況によって考え方も変わるかと思います。

 

・税金対策

本来は違法すれすれの行為である事を忘れてはいけません。大企業に対してだけバッシングしていませんか? 個人にもあり得る事です。

 

・わたしは経済活動をしたいわけではない

資本主義社会で生きているそのものが経済活動を行っている事になります。

 

・お金の話はしたくない

資本主義社会から出て行く事をおすすめします。