おっさん向け「VRってどうなん?」

VIVEをいじって5日経った、ここらでVRについての初期感想を端的に書こうと思う。

(今回はおっさん向け雑記、今を活発に生きる若者は読まなくて大丈夫)

 

・この文章は主に3D実写映像とVRChat(ポリゴン物)について書いてある。

 

・基本の立体感

立体感は3DTVと比べるとしっかりしていると思う。どの頭の向きでも対応できる感じと言えばいいかな、寝っころがっても立体である。細かい落ちてくる葉っぱやほこりや蝶なんかも立体に感じられる。

 

・奥行き

N社の昔や今の立体装置と比べられる事もあるがたぶん段違いだと思う、ちゃんと距離感がある。ただし実写映像は作り手による。ただし実写映像は作り手による。

 

・飛出し

視覚が対応する目の前ぎりぎりまで物体が近づく。従来のグラグラした安定しない感じではなく普通に見ている感じで近くにある。ただし実写映像は作り手による。

 

・没入感

元祖HMDであるグラストロンもかなりの没入感だったが、レンズや仕組み自体が違うためアレよりも没入感がある。映画などの平面映像も迫力が段違いだし見やすい。VR機器を付けていると時間を忘れる。

 

・酔いやすさ

ゲームにおいて、滑らかに移動して視点の位置が自由に動く場合や乗り物などの強制移動はかなり酔う(FPSゲームの1.5~2倍くらい、エレベータの上昇下降気分がずっと続く感じ)。これはなれもあると思うが平気な人はニュータイプかもしれない。

ただし位置固定の自由視点(体は固定のまま頭だけ動かせる)の場合「まったく」酔わない……これは単純にすごい、もっと酔うものだと思っていたから。ちなみにVRChatなどはワープ移動的な感じなので移動や視点で酔う事は無い。3D実写は基本的に本人(視点の持ち主)が移動する事がめったにない。

 

・特筆

結局のところVRで一番今までと違うところはどこか? それは上下の感覚と距離感。距離感については単に奥にある手前にあるだけでなく実際にあとどれだけ動けば手が届くかとかそこへいけるかとかそういった細かい目測が出来るほどである。つまりほぼ現実と変わらない感じである。ただし実写映像は作り手による。

 

そして今回これが一番言いたかったのだが上下の感覚は飛びぬけている。VR以前の3D映像において高さの概念はほとんど無いに等しい。あったとしてもわざとらしく「映像の視点を整えて演出して」せいぜい覗き込んで深いなとか見上げて高いなといった感じだっただろう。VRにおいては自然と高い深いと感じられる、これはもう言葉では伝えられないので体験してもらうしかない。高さが感じられるというのは大きい、ガケや山が普通に感じられるし桜の花びらが舞い散る満開の桜の木をそばに感じることが出来る。

 

さてしつこいようだが「ただし実写映像は作り手による。」が多用されたのにお気づきだろうか? 実はVRにおいての実写映像は本当に鬼門で、作り手の腕と機材力がそのままVR体験の出来につながってしまうのだ。だから特定の実写映像ソース(特にAV)だけ観て「VRはクソだ」というのであればそれはそのソースが悪いと思った方が良い、どっちかというとポリゴン作品に置いて真価が発揮されるのでそちらも是非体験して欲しいものである(特にVRChatをやって欲しい)。

 

 ・追記

 悪い目との相性。僕は乱視があって片目が特に酷いのだが特にVRするにいたって裸眼で困った事はないし、特に近視については問題が無いのかもしれない(障害については個人差があるので断定はできないが)。ただし眼鏡をしてのプレイはしていないので眼鏡装備でのVR装着感については書けない。目の疲れは6時間ぶっ続けでも特に感じないが休憩は確かに必要なのかもしれない…ししなくても気にならないのかもしれない(保証はしない)。